2011年12月3日土曜日

『恋愛戯曲』その3

卒論の合間に書きます。息抜きブログです。うつみです。

先々週より始まった『恋愛戯曲』。先々週のシーン1、先週のシーン2に続き、今週はシーン3……ではなく、全部通してみました。

全部、通してみました。はい。

鴻上さん役の陽光のごあいさつから始まり、シーン1からシーン30まで、ノンストップでやりました。もちろんセリフは覚えていないので、台本を持ちながらです。でもしっかり動き付きでやりました。

上演時間2時間。インプロゼミでこんなに長い上演をしたのは初めてですね。

そしてだいぶ疲れながらの振り返り。

よーこー「テンションが分からなかった。登場人物が今上がっているのか、下がっているのか」

どみんご「全体構造が分からないと、今上げるべきなのか、下げるべきなのか分からないよね」

うつみ「シーンがどこだか分からなくなった。(『恋愛戯曲』では「現実」「脚本の中」「脚本の中の脚本の中」という3つのシーンを行き来する。)」

みほ「私は分かったよー。谷山役はずっと出てたからかなぁ?」

どみんご「他の登場人物のキャラが変わるので、谷山から見るとどこのシーンだか分かりやすい」

うつみ「寺田役はどうだった?一番シーンによってキャラが変わると思うんだけど」

もっちー「分かんなくなった」

うつみ「シーンごとに通してみたら分かりやすくなるかも、と思った」

みほ「あ、おもしろそー。でも今日は疲れたからもーいいや」

ってな感じでした。あとは新ゼミ長による配役が絶妙、みたいな話もありましたね。僕は新ゼミ長が「どれにしようかな、天の神様の……」とやっていたのを見ていましたが……。

そういえばこの振り返りでは言いそびれましたが、今回全部を通してみて、やっぱり演劇は音楽と近いんだなーと思いました。特に、今回は演劇とリズムについて考える(というよりも感じる)ところが多かったです。

物語の中にはリズムが速いところもあれば、遅いところもある、というのが実感として分かりました。が、もっともっと緩急がつけば、今よりもずっと良くなるだろうとも思いました。

でも、インプロで変化をすることが怖いように、リズムを変化させるのも怖いんですよね。物語のどこだったかは忘れましたが、自分のセリフによってリズムがふっと遅くなるところがあって、その時自分は宇宙空間に一人放り出されたような怖さを感じていました。そしてこの怖さを打ち消すために、リズムを元に戻そうとする自分がいました。

あと、これもインプロでやったことがありますが、リズムは速いよりも遅い方が怖いですね。お客さんとしては全然いけるリズムだと頭では分かっていても、やっぱり焦ってリズムを速くしてしまう自分がいます。「舞台上の時間と客席の時間は違う」ということを、今日は久々に思い出しました。


インプロゼミの今後

とりあえず『恋愛戯曲』を上演しましょう、という話になりました。12月中にどこかでショーケースをする予定です。もう、まさに「とりあえず」って感じです。

あと、卒業制作をしましょう、という話にもなりました。そして猫磯(インプロゼミが愛するお店)に行きましょう!という話になりました。これについてはまた後で。


今日のベストシーン
「恋の始まりはいつもSEX!」by うつみ

杉村という登場人物のセリフ。SEXの子音を高らかに響かせるのがポイント。
うつみ