2012年1月28日土曜日

久しぶりのインプロその2~活動休止へ

こんばんは。うつみです。

前回久しぶりにインプロをやったインプロゼミ。でもまだ中途半端、ということで今回も再びインプロをやりました。今回のテーマはシーン作りでした(別に合わせたわけではないのですが、何となく合いました)。

ファシリテーターは前回と逆の順番にしよう、ということで1番はもっちー。丸めたタオルを投げながら、それにあわせて連想ゲームやワンワード物語作りをしました。もっちー曰く「何かを投げながらやった方がやりやすいし、もし止まったとしてもその様子が分かりやすくて次につなげやすい」とのこと。

2番はれいこさん。「タイプライターをやりまーす」と言って、椅子を準備。おもむろに座る僕。タイプライターとは、一人の役者が(架空の)タイプライターに物語をタイプし、それを他の役者が再現するというものです。タイプライターのアイデアと再現する役者のアイデアが絡み合って物語がすすんでいく……はずなのですが、そうはならず。いやー、僕のコントロール癖が出た感じですね。あとミステリーにしたのは挑戦しすぎでしたね。

3番はいーたん。Kenn Adamsの『How to Improvise a Full-Length Play』を取り出し、「結論を紹介します」と宣言。その結論は「Practice, practice, practice.」。みんなで復唱「Practice, practice, practice.」。そして「物語千本ノック」と称して全員で物語作りをしました。これは誰でも楽しく出来そうなので、やり方を詳しく書いておきましょう。

まず、Kenn Adams作の物語の素を説明します。

1. むかしむかし、あるところに……
2. 毎日、毎日……
3. ところが、ある日……
4. 5. 6. そのために……(繰り返し)
7. そしてついには……
8. その日以来……
(9. 教訓)

次に、参加者(9人がベスト)に1枚ずつ紙を配ります。そして、それぞれ物語のジャンルを宣言してもらいます(被らないほうがいい)。宣言が終わったら、それぞれ「1. むかしむかし、あるところに……」のところを書きます。書いたら、紙を時計回りで回します。そして「2. 毎日、毎日……」のところを書きます。これを繰り返すと、一周回った時に9つの物語ができあがり!となります。

いやー、面白かったですね。ナイスアイデア。

さて、休憩をはさんで4番は僕。「ExtendとAdvance(ひろげるとすすめる)」というゲームをやりました。話を途中で詳しくして、そこからまた話をすすめていくゲームです。詳しいルールは検索しましょう。いーたんの物語作りは確かに楽しかったんですが、あんまり「進める進める」ばかりだとしんどくなるので、広げてから進めるのはどうでしょう、ってことでやってみました。

そして振り返り。またも色々出すぎて忘れてしまったので内容は省略。覚えている部分もあるけれど、マニアックすぎるのでやっぱり省略。個人的には、4人のファシリテーションがつながっていたのが気持ち良く感じましたよ。

最後の話題は「来週何やる?」といういつものパターン。このままインプロを続ける目的は特に無いよね、ということで煮詰まっていたのですが、「そういえば他のインプログループはどうなってるんだろうね?」という話になり、「じゃー行ってみようか」という流れに。

というわけで、インプロゼミは社会見学ゼミになりました。いつものインプロゼミは一旦活動休止です。

2012年1月21日土曜日

久しぶりのインプロ

危うくブログを書き忘れるところでした。うつみです。

さて、今日は前回の流れを受けて、久しぶりにインプロをやりました。インプロゼミでがっつりとインプロをやったのは沖縄ぶりなので、およそ半年ぶりです。

「なんとなくやると結局つまらなくなるよ」というどみんごのアドバイスにより、時間ごとにファシリテーターを決めて行いました。

1番は僕がやりました。テーマは「仏教的インプロ」。シーンの中で既に起きている変化(仏教的に言うと「アニッチャー」)を見つけ、それを増幅することで物語をすすめようとしたらどうなるかについて実験をしました。

2番はいーたんでした。普通の大喜利の後にノー・ラフ大喜利(お客さんを笑わせてはいけない大喜利)をやり、「普通のことを言っても、なんか面白くなるんだよね」ということについて話しました。

3番はゼミ長。「考えてきてないよー」と言いつつハットゲームをやりました。そして「(うつみ)なんでハットゲームをやろうとしたの?」「(ゼミ長)なんか思い浮かんできたから」「(うつみ)なんで思い浮かんできたの?」「(ゼミ長)うーん……」というところで休憩へ。

4番はれいこさん。さしすせそ禁止ゲーム(シーンの中で「さしすせそ」を言ったら退場。ただし復活あり。)をやりました。れいこさん曰く「この前やったワークショップで、予定にあったさしすせそ禁止ゲームを抜かしたら、その後が上手くいかなかった」とのこと。

5番はもっちー。ジブリッシュ(めちゃくちゃ言葉)でいくつかのシーンをやりました。もっちー曰く「ワークショップでジブリッシュをどう使ったらいいかが、いまいち自分の中で落ちていないのでやってみた」とのこと。

そしてみんなで振り返り。色々出すぎて忘れてしまったので内容は省略。結論としては、来週ももうちょっとインプロをやってみよう、ということになりました。

個人的には、全体として探り探りのインプロだったかな、という印象です。そしてちょっと言葉が多すぎたかな、という反省です。まぁ久しぶりなのである程度は仕方ないですね。分かってはいたことですが、前回のいーたんが言ったところの「インプロを学ぶ」の段階にまだまだ探究できるところがあるなーと思いました。

2012年1月14日土曜日

『インプロの履歴書』

そういえば昨日卒論を提出しました。うつみです。

今日のゼミは、始まる前から大きな期待と多くのお菓子にあふれていました。なぜ大きな期待にあふれていたかというと、今日は前回の流れを受けてみんなが『インプロの履歴書』を発表する会だったからです。そしてなぜ多くのお菓子にあふれていたかというと、みんな今日はお菓子が必要だと思ったんだよね、うん。

ゼミが始まり、最初のモコから最後の僕まで、それぞれ自分とインプロとの関わりを発表しました。時間にして3時間以上。

個人的な内容も多いためそれぞれの発表内容は省略しますが、全体として「インプロにおける学び」に着目した発表が多かったと思います。

これについては、いーたんが上手にまとめていました。いーたんはインプロにおける学びを「インプロを学ぶ」から「インプロから学ぶ」へ、そして「インプロで学ぶ」と総括していました。

それぞれの学びの意味は次のようになると思います。

インプロを学ぶ=インプロ自体を学ぶ。
インプロから学ぶ=インプロの中から、普段も使えそうなスキルを身につけていく。
インプロで学ぶ=普段の自分をインプロ的に見ることによって、自己認識を深めていく。

さて、このように学びが総括されたインプロゼミですが、同時に「卒制で何をしたらいいだろう?」という状態になってしまいました。探究したいことが無ければ、制作をする必要も無いからです。

しかし、ここでもっちーが「来週は普通にインプロをやってみたらいいんじゃない?」と一言。そしてどみんごも「みんなインプロはもう分かった、みたいな雰囲気を出してるけど、本当にインプロを分かっているの?」と一言。

夏休み以降やっていなかったインプロ。否、ある意味避けてきたインプロ。しかし、インプロゼミは再びインプロに戻ってきました。

来週のインプロゼミは、インプロをやります。

2012年1月6日金曜日

卒制会議

あけましておめでとうございます。インプロゼミブログです。うつみです。

今年のインプロゼミは1月5日からスタートしました。こんなに早い時期からスタートするなんて、インプロゼミは本当にハードなゼミですね……?

さて、今日のテーマは「卒制で何をする?」です。次のような流れで卒制について話し合いました。


1. ブレインストーミング

アイデアを出すならとりあえずブレストかな、ということで、ホワイトボードを囲んでブレストを始めました。「この前、白熱教室でブレストをやってたよ」みたいな話をしながら、思いついたことを書き出す書き出す。

しかし、途中からいーたんが「ツイスター対決」「ドミノワークショップ」「巨大ピザ作り」と、卒制でやりたいことから、ただのやりたいことを書き始め、ブレストは混迷へ。


2. うつみプレゼン

僕はあらかじめやりたいことを考えていたので、ここでプレゼンをしました。内容はこんな感じです。

演劇 × ワークショップ = ?

物語の途中でワークショップが入る。
主人公は役のままワークショップに参加し、そこで気づきを得る。
その気づきによって、物語は進んでいく。

ワークショップは本当にやる。お客さんも巻き込んでやる。
主人公以外は素に戻る。主人公だけ芝居の中とつながっている。
ファシリテーターは順番にやる。どみんご監督の下でファシリテーションを練習している風に。

ねらいはインプロにおける学びを描くこと。自己認識が大事、ヴィパッサナーが大事、ということ。

「演劇とワークショップを一緒にやるってのはいいんじゃない?」となりつつも、僕がモデルケースとして出した恋愛の話については「恋愛の話はもういいんじゃない?」となり、別のテーマ探しに。

「仕事」「サスペンス」「暇」といろいろテーマは出てくるものの、特に決まらず。


3. ドミノタイム

ここでどみんごが「遠いものをくっつけた方がストーリーは作りやすい」という話をして、最後に言った「両親がドミノ」という例がみんなのツボにはまってしまいました。

さぁ、ドミノタイムのスタートです。

「ドミノ倒しで生まれた」「親戚もドミノ」「ドミノに年金は払われるのかどうかで問題が起きる」「ドミノと将棋の間で戦争が」「母親が実は将棋だった」と、ドミノで熱く語りあいました。


4. 本物の白熱教室

ドミノですっかり盛り上がったインプロゼミですが、さすがに「ドミノの話どーでもよくね?」という雰囲気になり、「でもドミノだと『演劇×ワークショップ』という案はやりにくいよね」と話を戻すどみんご。

ここから、そもそもなぜ僕が「演劇×ワークショップ」という案にしたのかについて話し始め、これについて議論が交わされました。

うつみ「インプロにおける学びは分かりづらい。インプロをやってハキハキ話せるようになる、みたいなのだったら分かりやすいけど、僕たちがやってるのはそういうことじゃない。インプロは自己認識を深めるためにあるものじゃん。」

もっちー「確かにそうだけど、『演劇×ワークショップ』という形でやっても、うつみ君が伝えたいようには伝わらないかもしれない。お客さんは因果関係をすっ飛ばして、『インプロやれば恋愛がうまくいくのかー』と思うだけかもしれない。」

どみんご「そもそも、みんながインプロで何を学んでいるのかを共有した方がいい。そしてそれは違っているということを前提に。インプロの履歴書を作ったらいいんじゃない?」

かいつまんで書くとこんな感じですが、実際には「ワークショップでやるなら、答えが出ていないことをやらないと」「でもワークショップは教えないって言っても教えてる」「そもそもワークショップって何?」などなど、話は(いい意味で)多岐にわたりました。

時々訪れる、インプロゼミがゼミらしくなる瞬間。ここにきて、インプロゼミはまさに白熱教室になっていたのでした。


来週の予定

というわけで、来週はそれぞれが「インプロの履歴書」を作ってきて発表する、ということをやります。

明らかにすべき問いは、

「あなたにとってインプロとは何か?」

です。