今年のインプロゼミは1月5日からスタートしました。こんなに早い時期からスタートするなんて、インプロゼミは本当にハードなゼミですね……?
さて、今日のテーマは「卒制で何をする?」です。次のような流れで卒制について話し合いました。
1. ブレインストーミング
アイデアを出すならとりあえずブレストかな、ということで、ホワイトボードを囲んでブレストを始めました。「この前、白熱教室でブレストをやってたよ」みたいな話をしながら、思いついたことを書き出す書き出す。
しかし、途中からいーたんが「ツイスター対決」「ドミノワークショップ」「巨大ピザ作り」と、卒制でやりたいことから、ただのやりたいことを書き始め、ブレストは混迷へ。
2. うつみプレゼン
僕はあらかじめやりたいことを考えていたので、ここでプレゼンをしました。内容はこんな感じです。
演劇 × ワークショップ = ?
物語の途中でワークショップが入る。
主人公は役のままワークショップに参加し、そこで気づきを得る。
その気づきによって、物語は進んでいく。
ワークショップは本当にやる。お客さんも巻き込んでやる。
主人公以外は素に戻る。主人公だけ芝居の中とつながっている。
ファシリテーターは順番にやる。どみんご監督の下でファシリテーションを練習している風に。
ねらいはインプロにおける学びを描くこと。自己認識が大事、ヴィパッサナーが大事、ということ。
「演劇とワークショップを一緒にやるってのはいいんじゃない?」となりつつも、僕がモデルケースとして出した恋愛の話については「恋愛の話はもういいんじゃない?」となり、別のテーマ探しに。
「仕事」「サスペンス」「暇」といろいろテーマは出てくるものの、特に決まらず。
3. ドミノタイム
ここでどみんごが「遠いものをくっつけた方がストーリーは作りやすい」という話をして、最後に言った「両親がドミノ」という例がみんなのツボにはまってしまいました。
さぁ、ドミノタイムのスタートです。
「ドミノ倒しで生まれた」「親戚もドミノ」「ドミノに年金は払われるのかどうかで問題が起きる」「ドミノと将棋の間で戦争が」「母親が実は将棋だった」と、ドミノで熱く語りあいました。
4. 本物の白熱教室
ドミノですっかり盛り上がったインプロゼミですが、さすがに「ドミノの話どーでもよくね?」という雰囲気になり、「でもドミノだと『演劇×ワークショップ』という案はやりにくいよね」と話を戻すどみんご。
ここから、そもそもなぜ僕が「演劇×ワークショップ」という案にしたのかについて話し始め、これについて議論が交わされました。
うつみ「インプロにおける学びは分かりづらい。インプロをやってハキハキ話せるようになる、みたいなのだったら分かりやすいけど、僕たちがやってるのはそういうことじゃない。インプロは自己認識を深めるためにあるものじゃん。」
もっちー「確かにそうだけど、『演劇×ワークショップ』という形でやっても、うつみ君が伝えたいようには伝わらないかもしれない。お客さんは因果関係をすっ飛ばして、『インプロやれば恋愛がうまくいくのかー』と思うだけかもしれない。」
どみんご「そもそも、みんながインプロで何を学んでいるのかを共有した方がいい。そしてそれは違っているということを前提に。インプロの履歴書を作ったらいいんじゃない?」
かいつまんで書くとこんな感じですが、実際には「ワークショップでやるなら、答えが出ていないことをやらないと」「でもワークショップは教えないって言っても教えてる」「そもそもワークショップって何?」などなど、話は(いい意味で)多岐にわたりました。
時々訪れる、インプロゼミがゼミらしくなる瞬間。ここにきて、インプロゼミはまさに白熱教室になっていたのでした。
来週の予定
というわけで、来週はそれぞれが「インプロの履歴書」を作ってきて発表する、ということをやります。
明らかにすべき問いは、
「あなたにとってインプロとは何か?」
です。